Archive for 9月, 2013
素材について
1995年竣工の木造住宅。限られた予算の中、木は木らしく、鉄は鉄らしく、アルミはアルミらしく、布に似せたビニールよりはペンキ(AEP)塗り、木造でしかなし得ない空間表現、当時はそのような事ばかり考えていました。
床:米松板、壁:AEP、天井:杉板、建具・家具:米松練付、階段手すり:鉄フラットバー、ささら:鉄カットティー
続・未完の計画-3
第3弾 SYK.FarmVillage
2008年、とある集落の浮揚策の一つとして計画された、貸し農園の中心施設と宿泊施設の計画です。低予算のため木造で考えていますが、いわゆる雰囲気のある古民家風のデザインでは話題性が乏しいと判断し、クローバーの形を映したメタリックな外観としています。自然とは対峙してしまう可能性がありますが、それよりも現実的な集客の可能性に掛けた提案です。最終的に、補助金を出す県側の「過去の同様の施設からすると予算がオーバーする」という理由でこの提案は却下され、数年後に山小屋風の施設が出来上がりました。
霧島の別荘.14
外部の仕上げも着々と進行しています。水平面の屋根や床スラブを白く仕上げ、柱などの垂直要素はコンクリート打ち放しとする事を、基本的な意匠としています。