浮造り杉板本実型枠コンクリート打放し
長ったらしい名前のコンクリート打放し仕上げですね・・・現在施工中の現場で、初めて挑戦中の工法です。
浮造り(うづくり)とは、木目の柔らかな部分を削って表面を凸凹にし、木目を際立たせる方法ですが、今回は、サンドブラストという機械で砂を吹き付けて削る方法を取っています。
さらに木のアクによってコンクリートの硬化不良などを避ける為に、モルタルノロによるアク抜きを行い、木床を貼っていくように1枚1枚丁寧に貼り、コンクリート型枠にしていきます。
コンクリートの表面に杉板の木目の模様が凸凹のパターンで写し取られて柔らかい感じに仕上がる手の込んだ工法です。
現在の合板によるコンクリート打ちが一般的になる前までは杉板によるコンクリート打ちが一般的な物でしたが、ご想像のとおり、現在ではとても贅沢な仕様になっています。
右の写真は、杉板型枠ではなく鉄骨スチールパイプの中にコンクリートを流し込み柱とするやり方で、細いシャープな印象の柱が欲しい時に採用しています。