東谷山の住宅 II
この住宅のテーマは、最もプリミティブな構成で空間を造り上げる事である。建築の基本的な構成要素である屋根・床・壁を単純な板として捉え、表現としても素直に、屋根・床板は水平を強調し、壁は自立して垂直を強調する。建物のボリュームとしても単純で、2階建部分と平屋部分をL型につなぐだけというものである。全てのデザイン空間をミニマリズム的にストイックに押えて色彩も白を基調とした。出来上がった単純な空間は、やはり清い空気が漂い気負いもなく心地よいと改めて思わされた現場であった。
data
所在地:鹿児島市
敷地面積:323.37㎡
延床面積:176.93㎡
構造:鉄筋コンクリ-ト造2階建
竣工:2000年11月
施工者:中央建設