稲森内科消化器科
比較的交通量の多い旧道沿いに建つ入院設備を有する診療所です。
前面道路が狭い為、建物を道路から控えて配置し、大きな門型の単純な透過するファサードとする事で通りに奥行きと広がりを与え、この建物の外観を印象強いものとするようにした。
建物内には中庭を設け光と風を建物内に導き入れ、更に上階に行くにしたがってヴォリュームを小さくすることに拠って出来上がった空間を、デッキ及び植栽により緑化する事で、主に入院患者さんの日常生活の場となる2,3階の接地性と回遊性を高めるように計画した。1階に於いても待合室から望む中庭の植栽や、診察や処置等の部屋からは庭の緑が見えるように計画し、安らかに過ごせる空間となるように配慮した。
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名称:
稲森内科消化器科
用途:診療所
所在地:鹿児島市上福元町5723-3
敷地面積:2,067.07㎡
延床面積:1,285.24㎡
構造:鉄筋コンクリート造3階建
竣工:2006年5月
施工者:㈱渡辺組
2008 第10回鹿児島市建築文化賞受賞