西坂元町の住宅 II
敷地は鹿児島市の眺望抜群の高台にあり、おのずとテーマは市内一望の夜景と錦江湾に浮かぶ桜島の眺望を取り込む事と、施主の田舎にある廃墟と化した石倉を移築再生する事絞り込まれた。石倉は遮音性と適度な吸音性によりオーナーの趣味であるオーディオルームに最適であり、兼エントランスホールとした。生活観を排除したいとのオーナーの要望とコストを考慮し鉄骨剥き出しのワンルームで1,2階を構成し、2階はホームパーティーと来客の宿泊の場、3階を年老いた両親の為の和室とし、その為ホームエレベーターを設置してある。特にL字の大きな開口を持つ2階からの眺めは予想通りすばらしいものであった。
data
所在地:鹿児島市
敷地面積:929.06u
延床面積:211.97u
構造:鉄骨造3階建
竣工:2002年01月
施工者:中央建設