豊かな天然温泉を有する避暑地として有名な霧島の山中に建つ別荘です。南斜面の先に錦江湾と桜島を望む絶景が広がります。その絶景を生かすべく、接地性よりは視点を高くするために、アプローチレベルがそのまま斜面に対して浮いていく構成としました。また自然の地形を温存する為に、跳ね出しの部分を広くし接地面を少なくしました。
木立の垂直ラインの中に浮かぶ水平ラインをデザインの要とし、水平面の屋根や床板を白く仕上げ、柱等の垂直要素は素材感のあるコンクリート打放しとします。斜面に突き刺したコンクリートの壁から、床板と壁板が突き出したイメージです。
室内からは、角の柱を小径の丸柱とし開口部を角で連続させ、月見台のように風景の中に突き出す4メートル跳ね出しのバルコニーと、深いひさしで風景を水平に切り取ります。アットホームではない空間でリフレッシュする事を望まれた、初めての別荘建築でしたが、自然と対峙する為だけに集中出来る素晴らしい体験でした。

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所在地:鹿児島県霧島市牧園町
敷地面積:2751.66u
延床面積:121.64u
構造:鉄筋コンクリート造平屋
竣工:2013年10月
施工者:且ュ大丸